スマホを開けば、SNS、ニュース、広告、動画…。
気づけば「知りたいから」ではなく、“流れてくる情報を処理するだけ”の時間が増えていませんか?
私自身も、推し活やゲームの情報を追うほど、
むしろ不安や焦りが増えていく時期がありました。
そこで気づいたのが、
「情報を減らすことは、自分の思考を取り戻すこと」
というシンプルな事実です。
この記事では、デジタルミニマリズムと組み合わせながら、
情報と距離を置くことで、どんな変化が起きるのかを解説していきます。
情報過多から抜け出す=思考を取り戻すこと
現代は“情報の過剰供給”がデフォルトになっている
今の私たちは、意識していないと、ほぼ自動的に「情報まみれ」の状態になります。
- SNS、ニュース、広告、YouTube、おすすめ機能…
- アプリを開けば勝手に流れてくるタイムライン
- 「通知バッジ」が小さな義務感として心のどこかに引っかかる感覚
「そんなにちゃんと読んでないし、大丈夫」と思っていても、画面を一瞥するだけでも、脳は処理しなければならない情報として受け取っています。
たとえば、
- タイムラインを1分スクロールするだけで、数十〜数百の情報に触れる
- それぞれに「いいね」「羨ましい」「怖いニュースだ」「後で読もうかな」など、小さいながらも感情や判断が発生する
この「小さな判断」が積み重なっていくと、決断力や集中力が削られ、“情報疲れ”という形で現れてきます。
情報疲れの典型的なサインは、こんな感じです。
- 何をしようとしたか、すぐに忘れる
- 小さなことを決めるのにも時間がかかる
- なんとなく常に疲れていて、本を読む気力が出ない
これは「根性がないから」でも「意志が弱いから」でもなく、そもそも脳のメモリが、日々の情報処理に使い切られている可能性が高いんです。
「情報を持ちすぎると不安が増える」心理構造
情報は、本来は「安心材料」になってくれるはずのものです。
事前に調べておけば、失敗を減らせるし、不安も軽くなる…はずですよね。
でも現実には、情報を集めれば集めるほど不安が増す、という状態が起きがちです。
その背景には、いくつかの心理的な仕組みがあります。
- 選択肢が増えるほど満足度は下がる(選択のパラドックス)
-
→ 10人の意見を聞くと、10通りの正しさが出てくる。どれを選んでも「他の選択肢のほうが良かったかも」という後悔が生まれやすい。
- 調べれば調べるほど結論が出なくなる
-
→ 最初は「AかBか」くらいだった悩みが、検索するうちに「A-1, A-2, B-1, B-2…」と細分化されていき、決められなくなる。
- INFJが陥りやすい“情報迷子ループ”
-
特にINFJのように、「納得してから行動したいタイプ」は、この罠にハマりやすいと感じています。
- なんとなくモヤモヤする/違和感がある
- とりあえず検索する・SNSで体験談を読み漁る
- 「この意見いいかも」と一瞬安心する
- その直後、真逆の意見や別視点の記事を見つけて不安になる
- 「やっぱりまだ情報が足りない」と思って、さらに調べる
この①〜⑤をぐるぐる回っているうちに、
- 決めたことはほとんどないのに
- エネルギーだけが減っていく
という状態になりがちです。
情報を集めているつもりが、実は「決断を先延ばしするための材料集め」になっている。
私自身も、「一番良い選択」を求めるあまり、情報を増やし続けてしまい、気づけば選択していない時間だけが増えている、ということが何度もありました。
だからこそ今は、
- 情報を増やして安心を取りにいくのではなく、
- 情報を減らして不安の根っこを見に行く。
という方向に舵を切ることが、大きな一歩になると感じています。
情報を減らすと「本音」が浮かび上がる仕組み
情報はノイズ、本音はシグナル
外から入ってくる情報は、一見するとすべて「役に立つ」ように見えます。
- 誰かの成功談
- おすすめの勉強法
- 最新のトレンド
- 価値観の強いメッセージ
しかし、それらに触れ続けていると、自分の価値観の輪郭がだんだんぼやけていく感覚がありませんか?
「本当はどうしたい?」と聞かれても、他人の意見が頭の中をぐるぐるする
「みんなやっているから」という理由で選んだものが多くなる
「自分の答え」が分からないまま、時間だけが過ぎていく
外部の情報は、ある意味でノイズです。もちろん、役に立つノイズもあります。でも、それはあくまで、「自分の本音(シグナル)を増幅するため」に必要な“少数の情報”だけで足りるはず。
Ni型(未来や全体像を直感的につかみやすいタイプ)は、本来、静かな環境の中で洞察が生まれやすいと言われます。
- ぼーっとしている時に、急に答えが降りてくる
- 散歩中に、ふと「これだ」と思うアイデアが浮かぶ
- 誰かの話を聞きながら、背景にある構造や流れが見えてくる
そのためにも、「常に何かを見ている状態」から一歩引き、
デジタルミニマリズム=自分の思考領域を守る行為と捉えてみることが大切だと感じています。
情報を減らすと選択が早くなる理由
情報を減らすと、行動が早くなります。
それは、調べる・比較するプロセスそのものが激減するからです。
- 「とりあえず検索」が減る
- 「他の人はどうしてるんだろう?」とSNSを徘徊しなくなる
- 「完璧な答え」より、「今の自分が納得できる答え」を選べるようになる
これは、物の片づけと全く同じ構造です。
- 部屋に物が多いと、「どこに何があるか」が分からず、探す時間が増える
- 一方、物が少ないと、「あれはここ」とすぐ分かり、取り出すのも片づけるのも早い
情報も同じで、選択肢が少ないほど「これでいこう」が早く決まるようになります。
情報を減らすことは、
「情報を失うこと」ではなく、
「選択のためのエネルギーを温存する」ための戦略
だと考えてみてください。
デジタルミニマリズムの実践ステップ(INFJのための再設計)
ここからは、具体的にどんなふうに情報を減らしていくか、INFJ・内向型視点でのステップを書いていきます。
① 情報の「入り口」を絞る
まずは、情報が入ってくる入り口そのものを減らすことから始めると、効果を実感しやすいです。
- SNSアプリ削除 or ログイン状態を維持しない(都度ログイン方式)
- メールのプッシュ通知を OFF にする
- ニュースアプリを消す、もしくは「週1でまとめ読み」程度にする
- 「暇だからSNS」ではなく、「見たい目的がある時だけ開く」にする
私自身は、オタク・ライトゲーマーを卒業するときに、X(旧Twitter)のアカウントを削除しました。
- 推しの最新情報を追わないと不安
- ゲーム界隈のトレンドから外れるのが怖い
そう感じていた時期もありましたが、思い切って手放してみた結果、「あ、私は“界隈の一員”でいるために見ていたんだな」と気づきました。
tsumu9私のオタク、ゲーマー卒業の様子はこちらから




② 情報の「目的」を明確にする
次に、「この情報は何のために必要なのか?」を意識していきます。
私の中では、情報をこんなふうに3つに分けています。
もし余裕があれば、メモ帳かスマホに箇条書きで書き出してみてください。
- A:今すぐ必要な情報
-
→ 今日・今月の仕事や手続き、生活に直結すること
例:確定申告のやり方、明日のプレゼン資料、病院の情報 など - B:いつか役立つかもしれない情報(削除対象)
-
→ 「そのうちやりたい」「いつか行きたい」程度のもの
例:いつか行きたい旅行先リスト、気になっているけどまだ始めない勉強法 - • C:ただの刺激(中毒)
-
→ エンタメ、炎上、ゴシップ、一瞬の快楽だけをくれるもの
例:芸能人のゴシップ、誰かの愚痴配信、延々流し見しているショート動画
今、頭に浮かんだ「最近よく見ている情報」を3つ、紙に書き出してみてください。
そして、それぞれに A / B / C のラベルをつけてみます。
- A だけ残してOK
- B は、「必要になったらその時また調べる」で一旦手放す
- C は、「今の私には必要ない刺激」として距離を置いてみる
「せっかく知った情報だから」と抱え続けるのではなく、
“今の自分”にとって必要かどうか
で判断するクセをつけていくイメージです。
③ 情報の“保管”を減らす(保存=負債と考える)
情報を「持ちすぎる」大きな原因のひとつが、“とりあえず保存”のクセです。
- ブックマークが何百件も溜まっている
- メモアプリが乱立していて、どこに何を書いたか分からない
- スクショがカメラロールを圧迫している
これらは一見、「勉強熱心」「意識が高い」ように見えますが、裏側では、ブックマーク大量保存 = 「後で見なきゃ」という不安の貯金になりがちです。
メモアプリを増やせば増やすほど、思考は散らばります。
「どこに何をしまったか分からない」という状態は、物の片づけと同じで、脳内の混乱につながります。
そこで、
- 情報を保管する場所は 1〜2つに絞る
- ブックマークは「本当に見返す予定があるものだけ」残す
- 「必要になったらまた検索すればいい」と考える
という方針に変えていきます。
「せっかく見つけた有益情報だから」と抱え込むのではなく、
「私はいつでも情報にアクセスできる時代に生きている」
だから、今は手放しても大丈夫。
と、自分に許可を出してあげることが大事です。
④ 1日の中に「非デジタルの余白」を入れる
デジタルミニマリズムは、単に「スマホ時間を減らす」だけではありません。
“画面の外にいる自分”と再接続するプロセスでもあります。
そのために、1日の中に、意識して「非デジタルの時間」を作ってみます。
- なんとなくスマホを触る時間を、5〜10分の散歩に変えてみる
- 頭の中を整理したい時は、手書きノートを使ってみる
- 通勤時間や家事中に、あえて無音の時間を作ってみる
最初は「退屈」「手持ち無沙汰」と感じるかもしれません。
でも、その静けさの中で、
- ふと自分の本音に気づいたり
- 「あの時こう言えばよかったな」と感情を整理できたり
- 次にやりたいことのヒントが浮かんできたり
Niの回復スポットのような瞬間が生まれてきます。
情報を「入れる」時間を減らし、
情報を「消化する」ための余白を増やしていくイメージです。
情報断捨離のあと、人生で何が変わるのか
意思決定が早くなる
情報を減らしていくと、まず実感しやすい変化が、意思決定のスピードです。
- 服を買う時、「流行」「インフルエンサーのおすすめ」よりも、自分の軸で選べる
- 仕事で迷った時も、「自分が大事にしたい基準」に照らして決めやすくなる
- 「後で考えよう」と先延ばしする回数が減る
結果として、“悩んでいるだけの時間”が半分以下になります。
完璧な答えを探すよりも、「今の自分にとってしっくりくる答え」を選び取る感覚が育っていきます。
心のノイズが消えて本当の欲望が見える
情報を減らしていくと、自分の中にあった「本当の欲望」が少しずつ浮かび上がってきます。
- インフルエンサーの価値観に引っ張られにくくなる
- 「みんなが憧れているから」ではなく、「自分が欲しいから」で選べる
- 「あれもこれも欲しい」から、「これがあれば十分」にシフトしていく
他人の幸せの形に合わせて生きるのではなく、自分の幸せの解像度が上がっていく。
そんな感覚に近いかもしれません。
「本当はそんなに欲しくなかったもの」を手放していくことで、
エネルギーもお金も、本当に大切なものに回せるようになっていきます。
人間関係もクリアになる
情報の断捨離は、人間関係にも静かな変化をもたらします。
- SNSでの「なんとなくのつながり」に振り回されなくなる
- 他人の生活や幸せと比較して落ち込む時間が減る
- 自分にとって大事な人との時間を、丁寧に味わえるようになる
タイムラインに流れてくる何百人もの声より、
目の前の大切な人の一言のほうが、ずっと自分の人生に影響を与えてくれる。
情報を減らすということは、「誰の声をちゃんと聞きたいか」を自分で選び取ることでもあります。
おわりに
「情報を減らす」というと、時代に取り残されるような不安を感じるかもしれません。
でも実際には、情報を減らすことで取り戻せるのは、
- 思考するための時間
- 大事な人と過ごすための時間
- 自分の感情や本音と向き合うための時間
つまり、未来の自分のための“余白”です。
情報断捨離は、単なる「スマホ断ち」ではなく、
情報を選び取ることで、自分の人生の舵を、再び自分の手に戻す行為
だと私は思っています。
- 情報断捨離=精神的ミニマリズム。
- 自分の思考領域(内なる図書館)を守ることは、未来への投資。
- 情報を減らした瞬間、人生は静かに、でも確実に進み始める。
もし今、情報に疲れていると感じているなら、すべてを一気に手放す必要はありません。
まずは、
- 通知をひとつ減らす
- 使っていないアプリを1つ消す
- 今日だけ、寝る前30分はスマホを見ない
そんな小さな一歩からで大丈夫です。
そこから浮かび上がってくる「自分だけの感覚」を、ぜひ大事にしてあげてください。
それが、情報に振り回されない人生への、静かな始まりになるはずです。
私は、元オタクであり、今はミニマリストとして暮らしていますが、
「モノを減らしたこと」よりも、「情報との距離感を変えたこと」のほうが、
自分の心と人生に与えた影響は大きかったと感じています。
もしこの記事が、あなたの情報との付き合い方を見直す小さなヒントになれたなら、とても嬉しいです。









