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少ない服で困らない着回し術|ミニマリストが気づいた思考の整え方

服が多すぎて、むしろ毎朝悩む──  
そんな感覚を抱えたことはありませんか?

「そんなに服、少なくて大丈夫なの?」

たまに驚かれるけれど、私の夏のワードローブはとてもシンプルです。
Tシャツ3枚、黒のカーディガン3枚、黒パンツ2枚、色違いのストレッチジョガーパンツ。
これで1シーズン、特に困ることなく過ごせています。

少ない服でうまく回すための着回し術と、そこから見えてきた「ミニマルな思考」についてお話しします。

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今回の記事は、ミニマリストあるあるネタです

目次

少ない服で困らない?という問いかけ

私の生活スタイルは、基本的に毎日洗濯をする前提で成り立っています。
だから、服の枚数はそこまで多くなくても回るんです。

もちろん最初は、「これで足りるかな?」と不安になることもありました。
でも実際に暮らしてみると、3セット程度のローテーションでも問題ないとに気づきました。

むしろ、「何を着ようか」と毎朝迷うことがなくなったぶん、気持ちが軽くなったと感じています。

なぜこのスタイルにたどり着いたのか

プチプラ時代の私

私が服の減らし方を考えはじめたきっかけは、「多すぎて疲れる」状態でした。

昔はファッションに興味があって、2000円くらいのプチプラ服をたくさん買っていました。
買うときは「かわいい」と思っていたけれど、実際に着るのはいつも決まった服ばかり。
気づけば、クローゼットには“着ない服”がどんどん溜まっていました。

それでも、「いつか着るかも」「もったいない」という気持ちで手放せなかったんです。

気づきのきっかけは「面倒くささ」だった

転機になったのは、管理の面倒くささに気づいたことでした。
クローゼットがぎゅうぎゅうだと、服を探すのも、入れ替えるのも、選ぶのも面倒。
視覚的にも疲れる。だったら、本当に好きでよく着る服だけを残せばいいと思ったんです。

毎日洗濯する文化がベースにあった

実家も毎日洗濯する家庭だったので、1日1回の洗濯習慣と服の枚数の感覚が、今の暮らしにも活きています。
自分にとって無理のないスタイルだったことも、この暮らしを続けられている理由の一つです。

少ない服で着回すコツ

Tシャツ兼用化で枚数を減らす

服の枚数を減らすうえで大事なのは、「何を減らすか」ではなく「どこまで共通化できるか」だと感じています。

たとえば私は、以前は仕事用とオフの日用でTシャツを分けていました。
でも職場の服装ルールが緩和され、白TシャツであればOKになったタイミングで、仕事とオフのTシャツを兼用することにしました。
それだけで一気に枚数が減り、クローゼットがすっきり。

黒パンツを定番にして印象を統一

ボトムスも同様で、以前はオフ用に色付きパンツを持っていたのですが、黒のパンツのシルエットが気に入っていたこと、そしてクローゼット内の統一感のために、同じ黒パンツを2枚ローテーションする形に切り替えました。

遠出しない日やラフな格好で過ごしたいときは、色違いのストレッチアクティブジョガーパンツにしています。
動きやすくて洗いやすいのも、少ない服で暮らすには大事な要素。

“選ぶ軸”を明確にすると服選びが楽になる

そしてもうひとつ意識しているのが、“毎日同じ印象を与える”という戦略です。
私は職場で事務員という立場なので、派手なファッションを求められるわけではありません。
むしろ「いつも同じ服の人」として覚えられることで、印象づけがラクになるのです。

毎日洗濯する前提があれば、衛生面でも問題なし。
枚数を持つより、「洗って回せること」「兼用できること」「着心地が良いこと」の方が、ずっと大事だと感じています。

ユニクロを選ぶ理由:再現性と補充のしやすさ

また、服を選ぶときには「選ぶ軸」を自分なりに決めておくと、暮らしにフィットする服が自然と揃ってきます。

私の場合はこんな基準です

  • 毎日洗濯してもへたりにくい(丈夫な素材)
  • 動きやすくて、ストレスがない
  • 家で気軽に洗えて、乾きやすい
  • どんな組み合わせでも違和感がない色味(白・黒・グレーなど)
  • いつでも同じものが買える(ユニクロなどの定番商品)

特に私のように洗濯頻度が高い場合、服の傷みはどうしても早くなります。
だからこそ、「買い足しやすいこと」も選ぶうえでの大事なポイント

その点で、ユニクロのようなブランドはとても助かっています。
定番商品がいつでも店頭にあるし、定期的なセールもあるので、気軽に同じものを買い替えられるんです。

選ばない暮らしの自由|少ない服の心理的メリット

迷わない朝が増えていく

服が少ない暮らしに慣れてくると、「迷わなくていい」ことの心地よさに気づきます。

朝、「今日は何を着よう」と悩む時間がゼロ。
選択肢が最初から決まっているので、着替えに頭を使うことがなくなりました。
服の買い物に行くときも、「前と同じTシャツがあるかな」と探すだけ。
いわゆる制服化です。
毎日服選びに悩まなくなるのが、制服化の大きなメリットだと思っています。

この暮らしにしてから、服に気を取られることが減りました。

否定された経験と戦略的な印象づけ

それは同時に、他人の目からも少し自由になれたということでもあります。
以前は、「この服は地味すぎないかな」「同じ服って思われないかな」と、どこか気にしていました。

実際、私がはじめて服の枚数を減らした頃は、トップス3着×ボトムス3着で自由に組み合わせるスタイルをしていたんです。
でも当時の職場(服装自由)で、柄のあるボトムスを履いていたら、「女の子なんだからもっとオシャレしなさいよ」なんて言われて、ものすごく不快な気持ちになったのを覚えています。

あのとき、自分のために選んだ服なのに、誰かの価値観で否定されたような感覚があって…。
それ以来、私はむしろ「毎日同じ服を着る人」という印象を戦略的に定着させるようになりました。

「オシャレさ」よりも、「自分にとって快適か」「ブレないスタイルか」のほうが大切。
今はもう、「他人にどう思われても、自分が好きなものだけでいい」と、心から思えています。

INFJとしての気づき:外部評価との付き合い方

私自身、他人の目や評価に敏感なところがあります。
それはおそらく、**INFJという気質(Fe優位 × Se劣勢)**にも関係しているのかもしれません。

環境からのフィードバックには無意識に反応してしまうけれど、それをそのまま鵜呑みにするのではなく、いったん自分の中に持ち帰って、「自分にとってどう意味があるか?」という視点で再構築する
そんなプロセスを通じて、自分なりのスタイルや価値観が少しずつ形になってきたように思います。

だからこそ、「どう思われるか」ではなく、「どう認識されるか」まで自分で設計するという視点が、私にとっては心地よくて合っているのです。

私が目指しているのは、あくまでノームコア(究極の普通)
誰にも強い印象を与えないけれど、自分にとっては快適で安心できるスタイル。
服の枚数を減らしたことは、結果的に“思考のノイズ”を減らすことにもつながったのです。

クローゼットの色味を整えて心も整う

私の家はオープンクローゼットなので、服の色や形が目に入りやすい構造です。
以前は、服だけでなくモノの色もバラバラで、視覚的にうるさいと感じることがありました。
知らず知らずのうちに、それが疲れやストレスの原因になっていたように思います。

それから少しずつ断捨離と整理を進めていくなかで、自然とミニマリスト的なクローゼット(モノトーン中心)になっていきました。
まだ春・秋用のアウターに色物は残っているけれど、それ以外は白・黒・グレーといった落ち着いたトーンで統一されています。

そうすることで、部屋全体の印象も穏やかに。
特に疲れているとき、視覚的に「ごちゃごちゃしない」ことは、思っていた以上に心を落ち着けてくれるのだと実感しています。

 服の数だけの話じゃない ─ ミニマリズムへの展開

“持つ理由”を問い直す

服の枚数を減らすという選択は、単なる「収納術」ではなく、思考や価値観そのものを見直すきっかけになりました。

「少ないけど足りている」「迷わなくても満たされている」という感覚は、実は他のことにも応用できるのです。

たとえばモノ選びひとつ取っても、「なんのためにこれを持つのか?」という問いを立てるようになりました。
ただ“持っている”ことに意味があるのではなく、“選べる理由があるかどうか”が自分にとっての基準になっていきます。

自由とは、選ぶ数ではなく軸である

選択肢を増やすこと=自由という価値観もありますが、私にとっての自由はむしろ「自分で選び取った、少数精鋭のものと暮らすこと」でした。

モノの数ではなく、“自分の選ぶ軸”が定まっていること。
それが、私がこのスタイルに落ち着いた本当の理由かもしれません。

 おわりに 

服の数が多ければ安心。たくさん持っていれば豊か。
そんな思い込みから距離を取って、自分にとっての「ちょうどいい量」を探していく旅。

それは、単なる整理整頓ではなく、生き方そのものを問い直すプロセスでもあります。

少ない服で着回す生活は、私にとって“自分を信じる力”を育ててくれました。

人にどう思われるかより、自分が快適かどうかを基準にしていい。
そう思えるようになってから、心の中の余白も少しずつ増えてきた気がします。

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この記事を書いた人

INFJの元オタクミニマリストとして、Niの視点から「感情と行動の構造」を語ります。FP3級・簿記2級・NISAの実践経験をもとに、暮らしとお金の新しい選び方をお届けします。

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