スケジュール帳のメモ欄に、推し活で使ったお金を書いていた時期があります。
きれいな家計簿ではありません。
グッズ代。
お店に行くための交通費。
イベント代。
イベントに行くための宿泊費。
コラボカフェの飲食費。
思い出したものを、空いているところに書いていく。
そのくらいの記録でした。
でも、書いてみると少し違和感がありました。
私の推し活のメインは、グッズ集めでした。
だから最初は、グッズ代が一番大きいと思っていました。
けれど、交通費や宿泊費、コラボカフェの飲食費まで足してみると、見えていた金額よりもずっと重かった。
グッズそのものの値段より、そのグッズにたどり着くまでのお金が、あとからじわっと見えてくる感じでした。
推し活のお金は、グッズ代だけでは見えにくい。
この記事では、推し活のお金を月1回だけ見直す方法を整理します。
毎日家計簿をつけるためではなく、好きだった時間を責めずに、次の選択を少し軽くするための見直しです。
推し活のお金は、グッズ代だけでは見えにくい
グッズ代は見えるけれど、周辺費用は混ざりやすい
グッズを買うとき、その金額はわりとはっきり見えます。
アクリルスタンド。
缶バッジ。
ぬいぐるみ。
ランダムグッズ。
通販の送料。
買ったものが形として残るので、「これにいくら使った」は比較的わかりやすいです。
でも、推し活で使っているお金は、それだけではありません。
イベントに行くための交通費。
遠征の宿泊費。
コラボカフェの飲食費。
ついでに買ったもの。
あとから必要になった収納用品。
こういうお金は、生活費や交際費や食費に混ざりやすいです。
だから、推し活の総額としては見えにくくなります。
グッズ代だけを見ると「このくらい」と思えるのに、周辺費用まで足すと少し重くなる。
私はそこに、あとから気づきました。

「使いすぎたかも」は責めるサインではない
お金を見直すとき、つい最初に反省が出てきます。
使いすぎた。
もっと早く気づけばよかった。
こんなに使う必要があったのかな。
でも、その反省だけで終わると、少し苦しくなります。
推し活に使ったお金は、そのときの楽しさや安心感にもつながっていました。
だから、いきなり「無駄だった」と決めなくてもいいと思います。
ただ、今の自分が同じ使い方をしたいかどうかは、別の話です。
「使いすぎたかも」と思ったら、それは自分を責めるサインではなく、見えにくかった流れを見直すサインかもしれません。
毎日家計簿をつけなくても、月1回でいい
細かく管理しようとすると、続きにくい
推し活のお金を見直すというと、きちんと家計簿をつけるイメージがあるかもしれません。
毎回レシートを残す。
項目ごとに入力する。
予算と実績を比べる。
できる人には合う方法だと思います。
でも、最初から細かくやろうとすると、管理すること自体が負担になります。
特に推し活は、感情が動く支出です。
楽しかった日に、すぐ金額を細かく整理するのは、少し冷たく感じることもあります。
だから、月1回くらいでいいと思います。
その月の終わりに、スケジュール帳の余白やノートに、ざっくり書く。
完璧な記録より、「今月は何に流れていたか」が見えれば十分です。
月1回なら、感情が少し落ち着いてから見られる
買った直後は、まだ気持ちが近いです。
楽しかった。
欲しかった。
買えてよかった。
でも、少し高かったかもしれない。
いろいろな感覚が残っています。
その場ですぐ判断しようとすると、「買ってよかった」と「ちょっと重かった」がぶつかります。
月1回の見直しは、少し距離を置いてから見るための時間です。
熱が冷めきったあとではなく、でも買った直後でもない。
そのくらいの距離があると、責めずに見やすくなります。
推し活のお金は、3つに分けると見えやすい
1. グッズ代|形として残る支出
まずは、グッズ代です。
アクリルスタンド、缶バッジ、ぬいぐるみ、CD、Blu-ray、ランダム商品など。
これは一番わかりやすい支出です。
ただ、形として残るぶん、あとから収納や手放しの問題にもつながります。
買った瞬間の金額だけでなく、持ち続けるコストも少し見ておきたいところです。
2. 交通費・宿泊費・イベント代|行くための支出
次に、イベントや店舗に行くためのお金です。
交通費。
宿泊費。
イベント代。
遠征に必要な細かい支出。
私の場合、ここが思っていたより大きかったです。
グッズ代だけを見ると納得できる金額でも、そこに交通費や宿泊費を足すと、全体の印象が変わります。
「このグッズを買うために、実際はいくらかかっていたんだろう」と見ると、支出の重さが少し見えます。
3. コラボカフェ・食事代|その場で増える支出
コラボカフェやイベント前後の食事代も、推し活に含めて見ていいと思います。
もちろん、食事そのものが悪いわけではありません。
友人と話した時間や、その場の楽しさもあります。
ただ、推し活の流れの中で増えた支出なら、一度だけ同じページに書いてみる。
それだけで、「グッズ以外にどこでお金が動いていたか」が見えてきます。
月1回の見直しノートに書くこと
今月、何に使ったか
まずは、今月の推し活支出をざっくり書きます。
正確な1円単位でなくても大丈夫です。
- グッズ代
- 交通費
- 宿泊費
- イベント代
- コラボカフェ・食事代
- 収納代
このくらいに分けるだけでも、かなり見え方が変わります。
使ってよかったものは何か
次に、使ってよかったものを書きます。
ここは、減らすためだけの見直しにしないために大事です。
本当に楽しかったイベント。
今でも見返したいもの。
その月の自分を支えてくれたもの。
そういう支出まで一緒に否定しなくていいと思います。
お金を見ることは、好きだった時間を消すことではありません。
少し重かった支出は何か
そのうえで、少し重かった支出も見ます。
買ったあとに置き場所に困ったもの。
義務感で買ったもの。
交通費や宿泊費まで含めると重かったもの。
楽しさより疲れが残ったもの。
ここで見るのは、失敗探しではありません。
次に同じような支出が出てきたとき、一度立ち止まるための材料です。
来月も残したい楽しみは何か
最後に、来月も残したい楽しみをひとつ選びます。
全部を減らす必要はありません。
グッズを買うこと。
イベントに行くこと。
音楽を聴くこと。
カフェに行くこと。
家で静かに楽しむこと。
残したいものが見えると、減らすものも見えやすくなります。
推し活に疲れているときは、まず休むことを優先しても大丈夫です。

買う前に「周辺費用」まで足して考える
そのグッズを買うために、何が必要か
もしこれからグッズを増やすなら、私はグッズ代だけでは見ないと思います。
そのグッズを買うために、何が必要なのか。
交通費がかかるのか。
宿泊費がかかるのか。
イベント代がかかるのか。
収納用品が必要になるのか。
管理する時間や場所が必要になるのか。
そこまで足して、それでも本当に価値があるのかを見ると思います。
これは、買わないための問いではありません。
買ったあとに、自分が納得できるかを見るための問いです。
金額以上に重くなるものがある
グッズの金額だけなら、そこまで高く見えないことがあります。
でも、行くためのお金、置くための場所、管理する手間まで含めると、重さが変わります。
私は日用品以外のものを手放したので、結果論だけで言えば、推し活の支出は全体として重かった支出でした。
でも、それをただの失敗とは思っていません。
なぜなら、その経験があったから、今のお金の使い方をかなり慎重に見られるようになったからです。

重かった支出も、失敗だけで終わらせなくていい
過去の支出が、今の倹約につながっている
今振り返ると、私にとって推し活の支出は軽いものではありませんでした。
日用品以外のものは手放したので、形として残ったものもほとんどありません。
そう考えると、「あのお金は何だったんだろう」と思う余地はあります。
でも、その失敗があったからこそ、今は同じ使い方をしないようになりました。
今の私は、NISAのためにお金を残すことを意識しています。
それは、ただ節約したいからというより、過去に「見えないまま使っていたお金」があったことを知っているからです。
推し活での支出は、今の倹約のための学習にもなりました。

好きだった時間を否定せず、次の選択に変える
過去のお金を見直すとき、極端に考えたくなることがあります。
全部無駄だった。
もっと早くやめればよかった。
あのときの自分は間違っていた。
でも、そう言い切ると、好きだった時間まで雑に扱うことになります。
大事なのは、過去を責めることではなく、今の判断に変えることだと思います。
あのときは必要だった。
でも、今は同じ形ではいらない。
これからは、未来の自分に残る使い方を選びたい。
そのくらいの言葉に変えられたら、過去の支出も少し違って見えます。
おわりに
推し活のお金を見直すことは、好きに冷たくなることではありません。
むしろ、好きだったものと、今の自分の生活を両方見るための時間です。
グッズ代だけを見ると、支出は小さく見えることがあります。
でも、交通費、宿泊費、イベント代、コラボカフェ、収納代まで足すと、別の重さが見えてくる。
その重さに気づいたとき、自分を責めなくて大丈夫です。
月1回だけ、スケジュール帳の余白に書いてみる。
何に使ったか。
何がよかったか。
何が少し重かったか。
来月も残したい楽しみは何か。
それだけでも、次の買い物の前に少し間ができます。
推し活で使ったお金は、戻ってこないかもしれません。
でも、その経験を、これからのお金の使い方に変えることはできます。
好きだった時間を否定せず、未来の自分にも残る選択へ。
月1回の見直しは、そのための小さなノートなのだと思います。

