推し活にいくら使っているか。
そう聞かれたとき、グッズ代なら、なんとなく思い出せるかもしれません。
今月買ったアクスタ。
予約したCD。
イベントで買った限定グッズ。
でも、その日の交通費や、現地で食べたご飯、ついでに買った飲み物まで含めると、少し曖昧になります。
「あれ、結局いくら使ったんだろう」
あとからそう思っても、そのときは楽しかったから、深く考えないまま流してしまう。
私も、そういうお金の使い方をしていました。
この記事では、推し活のお金を「合計いくらか」ではなく、「どこに流れていたのか」という視点で整理していきます。
正確な金額を出すことが目的ではありません。
まずは、見えていなかった支出の流れに気づくことから始めます。
推し活のお金、実は「グッズ代」だけじゃない
推し活の支出というと、最初に思い浮かぶのはグッズ代です。
アクスタ、缶バッジ、CD、円盤。
形として残るものは、使ったお金として認識しやすい。
「今月はこれを買った」
「今回は少し多かった」
そうやって、なんとなく把握している人も多いと思います。
でも、実際の推し活は、グッズだけで完結していません。
イベントがあると、そこには別のお金も動きます。
- チケット代
- 交通費
- 宿泊費
- 現地での食事
- その場の勢いで買うグッズ
ひとつひとつは、そこまで大きく見えないかもしれません。
でも、それぞれが別の名前で処理されることで、「推し活に使ったお金」としては見えにくくなります。
グッズ代は趣味のお金。
交通費は移動のお金。
食事代は生活費。
同じ一日の中で使っていても、頭の中では別々の箱に入ってしまう。
ここに、推し活のお金が見えにくくなる理由があります。
私も昔、イベントのたびに支出をメモしていた
私も、昔はイベント系の推し活をしていました。
県をまたぐ遠征は年に1〜2回ほど。
県内の中心地に行くのも、1クールに1回くらいはあったと思います。
当時は、イベントのたびにスケジュール帳の裏へ簡単なメモを残していました。
- チケット代
- 交通費
- 宿泊費
- イベント限定グッズ
その日にかかったお金を、ざっくりまとめて書いていた記憶があります。
ただ、そのメモはあくまで「そのイベント単位」でした。
年間でいくら使っているか。
毎月どれくらい推し活に流れているか。
そこまでは、ほとんど見ていませんでした。
というより、見ようとしていなかったのかもしれません。
イベントは特別なものだし、そのためにお金を使うのは自然なこと。
「楽しかったからいい」
当時の感覚としては、これが一番近いです。
でも今振り返ると、あのお金は決して「少ない支出」ではありませんでした。
ただ、いくつもの場所に分かれて流れていたから、ひとつの大きな支出として見えていなかったのだと思います。
推し活の支出は、いくつかの場所に分かれている
推し活のお金は、ひとつの財布から出ているように見えて、実際にはいくつかの流れに分かれています。
大きく分けると、たとえば次のようなものです。
- グッズ・課金系の支出
- イベント参加の支出
- 移動の支出
- 滞在の支出
- 現地で増える小さな支出
この時点では、まだ全部を合計しなくても大丈夫です。
むしろ最初から正確に出そうとすると、面倒になって、そこで止まってしまうこともあります。
まず見るのは、金額ではなく流れです。
どこでお金が動いているのか。
どの場面で支出が増えやすいのか。
それが見えるだけでも、推し活のお金の印象は少し変わります。
たとえば、グッズ代だけを見ていると「今月はそんなに使っていない」と感じることがあります。
でも、同じ月にイベントへ行っていて、交通費や食事代、現地での買い物が重なっていたら、実際の支出はもう少し大きくなっているかもしれません。
それは「使いすぎている」という話ではありません。
ただ、見えているお金と、実際に動いているお金の範囲がずれている。
そのずれに気づくことが、最初の整理になります。
だから推し活の総額は見えにくい
推し活の総額が見えにくいのは、お金が隠れているからではありません。
ひとつの体験に紐づいている支出を、別々のものとして認識しているからです。
たとえば、コラボカフェなら「推し活」として数えやすい。
でも、イベント帰りに入った普通のレストランは、生活費として処理してしまうかもしれません。
遠征の交通費も、「移動だから仕方ない」と思いやすい。
その場では、どれも自然な支出です。
だからこそ、責める必要はありません。
ただ、自然に見える支出ほど、あとから振り返ったときに見えにくくなります。
- 今回は遠征だから仕方ない
- 今回はイベントだから特別
- 今回はたまたま重なっただけ
そうやって、ひとつひとつは納得しながら使っている。
でも、積み重なった全体像は見えていない。
推し活のお金がしんどくなるとき、その背景には、この「見えにくさ」があるのかもしれません。
見えたあとに、すぐ減らさなくてもいい
支出の流れが見えると、すぐに「減らさなきゃ」と思うかもしれません。
でも、最初から削る必要はありません。
推し活は、ただの無駄遣いではないからです。
楽しかった時間。
会いに行けた記憶。
その日を支えてくれたもの。
そういう意味も、ちゃんとあります。
だから、見えた支出をすぐに否定しなくていい。
まずは、どこにお金が流れていたのかを知る。
そのうえで、残したいものと、少し減らしてもいいものを分けていく。
「やめるかどうか」ではなく、「どの支出を残すか」を考える。
そのほうが、推し活との距離をやさしく見直しやすくなります。


月1回だけ、グッズ代や交通費をまとめて見直したい場合は、こちらの記事で具体的な書き方を整理しています。


そもそも推し活がしんどくなる理由を整理したい場合は、こちらの記事も参考になるかもしれません。


おわりに
推し活のお金は、ひとつの場所にまとまっているわけではありません。
グッズ代、チケット代、交通費、食事代。
それぞれ別の名前で出ていくから、全体の流れが見えにくくなります。
だから、最初に必要なのは、正確な合計を出すことではないのだと思います。
まずは、どこでお金が動いているのかを見ること。
それだけでも、推し活の見え方は少し変わります。
「なんとなく使っているお金」だったものが、「ここで増えていたんだな」と分かるようになる。
見えたからといって、すぐに全部を減らさなくてもいい。
ただ、見えていないままだと、選ぶことも難しくなります。
どこを残すか。
どこを少し軽くするか。
その判断は、感覚ではなく、自分の基準で少しずつ作っていけます。
次に考えることは、推し活をやめるかどうかではなく、どの支出を残して、どの支出を減らすのか。
自分に合う距離感を決めることです。









