最近、物価が上がったと感じることが増えました。
食料品、日用品、光熱費。
生活に必要なものの価格が少しずつ上がり、「前と同じ生活をしているだけなのに、なぜかお金が減る」と感じている人も多いと思います。
そんな中で、推し活の出費がきつくなったと感じる人もいるのではないでしょうか。
でも、私は「好き」そのものが悪いとは思っていません。
誰かや何かを好きでいることは、人生を豊かにしてくれるものです。
だからこそ、推し活をやめるかどうかではなく、どう付き合っていくかを考えることも大切だと思っています。
今回は、物価高の時代における「推し活とお金のバランス」について、私自身の体験も含めて整理してみます。
昔は月1万円グッズを買っていた
私も、以前は推し活のグッズをよく買っていました。
2011年から毎月グッズショップに行って、だいたい1万円くらいは出費していたと思います。
最初の頃は、クリアファイルやぬいぐるみなど、比較的定番のグッズをよく買っていました。
当時はポケモンセンターに行くことも多く、「せっかく来たから、何か一つくらい買って帰ろう」と思ってしまうことがよくありました。
グッズショップに行くこと自体が、ちょっとしたイベントのようで楽しかったのだと思います。
その後、別のジャンルにハマった時には、アニメイトに行くことも増えました。
アクリルキーホルダーやTシャツなどの衣類系のグッズも買うようになりました。
この頃は、グッズの単価が少し上がっていた印象があります。
その分、買う数は減りましたが、新しいコラボや新商品が出るたびに出費していました。
当時はそれが当たり前のように感じていましたが、今振り返ると、「毎月1万円の推し活」というのはそれなりの金額だったと思います。

デフレ時代と今では、お金の価値が違う
ここで一つ考えたいのが、お金の価値は時代によって変わるということです。
私がグッズをよく買っていた頃は、今よりも物価が安い、いわゆる「デフレ時代」に近い状況でした。
一方、今は食費や日用品など、生活に関わるさまざまなものが値上がりしています。
例えば、統計を見るとここ数年で
- 食料品
- 光熱費
- 日用品
などの価格が上がっています。
つまり、同じ1万円でも、生活の中での重みが少しずつ変わっているということです。
正直に言うと、当時の家計の細かい数字は覚えていません。
グッズ代以外は家計簿もつけていなかったので、正確な支出までは分からないのです。
ただ、私の場合は
- 会社寮に住んでいた時期
- 実家に戻っていた時期
などもあり、家賃は5万円以上払ったことがほとんどありませんでした。
ちなみに、今の一人暮らしでも家賃は5万円以下です。
生活費もそこまで大きく使っていた記憶はなく、推し活以外では、たまに服を新調するくらいだった気がします。
だからこそ、当時は「月1万円の推し活」が成立していたのかもしれません。
でも、もし同じ感覚のまま今の物価で生活していたら、
同じ1万円でも、もっと重く感じていた可能性はあると思います。
昔の推し活1万円を今の価値で考えてみる
ここで少しだけ、面白い視点から考えてみたいと思います。
私が推し活で毎月1万円ほどグッズを買っていたのは、今より物価が低い時代でした。
当時は「1万円の出費」として普通に感じていましたが、もしそれを今の物価で考えたらどうなるのでしょうか。
総務省の消費者物価指数を見ると、日本は長い間デフレ傾向でしたが、ここ数年は物価が上昇しています。
食品や日用品、光熱費など、生活に関わるさまざまなものが値上がりしました。
細かい計算をする必要はありませんが、感覚的に言えば、
昔の1万円は、今の感覚で言えば1万2千円〜1万3千円くらいの重みに近いかもしれません。
つまり、もし当時と同じ感覚で推し活を続けていたとしたら、
「月1万円の推し活」ではなく
「月1万2千円〜1万3千円の推し活」
に近い負担になっている可能性があります。
もちろん、推し活の価値はお金だけで決まるものではありません。
好きな作品やキャラクターから元気をもらえることもありますし、趣味として大切な時間でもあります。
ただ、ここで一つ考えたいのは、私たちは昔の金額の感覚をそのまま引きずりやすいということです。
「昔はこのくらい使っていたから」
その感覚のまま今の生活に当てはめてしまうと、知らないうちに負担が大きくなっていることもあります。
物価が変われば、お金の価値も少しずつ変わります。
だからこそ、推し活に限らず、
今の生活の中で無理のない金額はどのくらいなのかを考えてみることも大切なのかもしれません。
もし推し活に使う金額を「昔の感覚」で決めているなら、一度だけ「今の価値」で考え直してみるのもいいかもしれません。
好きと消費は別にして考えてもいい
私はミニマリストですが、読者に「推し活をやめましょう」という情報を発信したいわけではありません。
むしろ私のスタンスは、
何に対して苦しくなっているのかを理解した上で、
続けるか、やめるかを考えればいいというものです。
推し活が苦しくなる理由は人それぞれですが、その原因の一つがお金であることは少なくありません。
もしお金が原因で苦しくなっているなら、推し活に使う上限、つまり「推し活にいくらまで使うのか」を一度考えてみることも大切だと思います。
そしてもう一つ理解しておきたいのが、
収入が変わらない場合、インフレが進めば使えるお金の上限は下がるということです。
生活費が上がれば、その分自由に使えるお金は減ります。
だからこそ、「昔はこのくらい使っていたから」という感覚のままではなく、
今の生活に合わせて推し活のバランスを見直すことも必要なのかもしれません。
推し活をやめて浮いたお金はどうしているのか
推し活をしていた頃、私は毎月だいたい1万円ほどグッズに使っていました。
年間で考えると、約12万円になります。
当時はそれが特別多いとも少ないとも思っておらず、好きな作品を応援するための自然な出費でした。
推し活をやめたあと、最初に考えたのは「このお金をどうするか」ということでした。
ただ実際には、単純にグッズ代だけが浮いたわけではありません。
生活を見直していく中で、いくつかの支出も変わっていきました。
例えば、
- 携帯を楽天モバイルに変えた
- ゲームをやめたことで課金がなくなった
- 一人暮らしのネット回線を解約した
などです。
また、ミニマリスト生活を続ける中で、「なんとなく使っていたお金」が少しずつ減っていきました。
その結果、今は当時グッズに使っていた金額以上のお金を、NISAで投資に回しています。

とはいえ、これは「推し活をやめたからお金が増えた」という単純な話ではありません。
生活全体を見直していく中で、お金の行き先が変わっていったという感覚の方が近いと思います。
ちなみに、ミニマリズムを始めてすぐに投資を始めたわけではありません。
生活を整えることに集中していた期間があり、実際に投資を始めたのはそれから1年半ほど経ってからでした。
ただ、物を減らして生活を見直したことで、「お金の使い方」を考えるようになったのは確かです。
正直に言うと、時々こんなことを思うこともあります。
「もしもっと早く投資を知っていたら、どうなっていたんだろう」
もちろん、これは完全に“たられば”の話です。
推し活をしていた時間そのものを後悔しているわけではありません。
むしろ、たくさんグッズを買った経験があったからこそ、「自分はどういうときにお金を使いたくなるのか」を理解できたのだと思っています。
ただ一つ言えるのは、月1万円という金額でも、長い時間続けば、思っている以上に大きな差になります。
消費に使うのか、別のことに使うのか。
その違いは、時間が経つほど少しずつ広がっていきます。
だからこそ私は、推し活を完全に否定するつもりはありません。
ただ一度、自分のお金の行き先を見直してみることには意味があると思っています。

物価高時代の推し活の続け方
では、物価高の時代に推し活を続けるなら、どうすればいいのでしょうか。
いくつか考え方の例を挙げてみます。
グッズの数を減らす
以前は「新しいグッズが出たらとりあえず買う」という人でも、本当に欲しいものだけに絞るだけで、出費はかなり変わります。
体験を大事にする
グッズではなく、
- 展示
- イベント
- コンサート
などの体験にお金を使うという選択もあります。
物は増えませんが、思い出として残るものは多いかもしれません。
本当に欲しいものだけ買う
これはシンプルですが、意外と難しいことでもあります。
「せっかくだから」「限定だから」と買うのではなく、本当に欲しいと思ったものだけ買う。
それだけでも、推し活の満足度は意外と変わることがあります。
tsumu9何が自分にとって満足度が高いのか、何が必要ないのか。
それを知っていると、グッズを減らしたり、満足度が高いお買い物ができたりします。


おわりに
推し活をやめる必要はないと思っています。
好きなものがあることは、それだけで人生の楽しみになります。
ただ、物価高の時代では、消費のバランスを少しだけ考えることも大切になってくるのかもしれません。
好きと消費は、必ずしも同じではありません。
だからこそ、自分にとって無理のない形で「推し活」と付き合っていくことができれば、好きという気持ちも、もっと長く続けられるのではないかと思っています。






