思い出の品を手放すのは簡単ではありません。
特にINFJタイプのように感情や意味を大切にする人にとって、大切な思い出グッズを捨てることは過去を否定するように感じてしまうものです。
私自身、長い間『ファイナルファンタジーIX』のキャラクター、ビビ・オルニティアのアクションドールを手放せずにいました。
この記事では、思い出の品を捨てられないINFJの私が、どのように感情と思考を整理してビビに「ありがとう」と手放す決断をしたのか、心理機能を通して振り返ります。
FF9とビビが教えてくれた「命を生きる意味」
FF9が描く「命と存在意義」というテーマ
『ファイナルファンタジーIX』は命や生き方を描いた物語で、キャラクターたちは自分の存在理由や寿命に向き合いながら歩んでいきます。
ビビも「自分は何のために生まれたのか」「限られた命をどう生きるか」と問い続け、仲間たちと成長していきました。
このテーマは当時の私の心に強く響いたのです。
ビビというキャラクターについて
FF9のビビ・オルニティアは、「裏主人公」とも呼ばれるほど、物語の中心で主人公ジタンと共に成長していくキャラクターです。
黒魔道士として生まれた彼は、自分の寿命が短いことを知りながら、何のために生まれ、どう生きるのかという命題に向き合い続けます。
tsumu9FF9をまだプレイしたことがない方は、ぜひ体験してみてください!
ビビの性格と物語のはじまり
ビビは内気で弱気ながらも心優しい黒魔道士の男の子。
たまたま演劇を鑑賞するために訪れたアレクサンドリアで、王女ガーネットの誕生日公演中に進行していた主人公ジタンたちの王女誘拐に巻き込まれ、彼らと行動を共にすることになります。
旅の道中で自分の生まれに関する絶望的な事実を知ってしまいますが、その内容はぜひプレイして衝撃を受けてみてください。
彼はどんなに苦しい真実を知っても諦めず、悩みながらも冒険を通じて心の強さを得ていきます。
ビビが私に与えてくれたメッセージ
ビビは自分の命に疑問を抱きながらも、自分にできることを探し、一生懸命に生きようとしていました。
その姿は「限られた時間をどう生きるか」というテーマを教えてくれ、自分の弱さを受け入れる勇気を与えてくれたのです。
ビビの生き様は、何度も私を支えてくれる心の支えでした。
思い出グッズと私
小さい頃から、母が学生時代から大切にしているぬいぐるみを見て育ったこともあり、私も人形に人格を感じて大切にしてきました。
オタクグッズを整理しようと考えたときも、最初に手放したのはぬいぐるみで、中古ショップに送り出し「新しい持ち主さんに大切にしてほしい」と願ったほどです。



グッズを手放そうとなった経緯はこちらの記事をご覧ください。
FF9のビビのアクションドールは、他ジャンルのグッズを手放した後に再び出会った特別な存在でした。
再プレイでFF9熱が再燃し、ビビは私の好きなもの、過去、今を象徴するアイテムとして、一人暮らしの同居人のように大切にしていました。
推しグッズ整理や断捨離を進める中で、思い出の品をどう扱うかは大きなテーマですよね。
特に感情整理が難しいINFJタイプは、心の整理をするプロセスとして“思い出グッズを手放すか持ち続けるか”を深く考える人も多いと思います。
思い出整理を通じて、自分の価値観や本当に大切なものに気づけることもあるのです。
思い出グッズを「心の支え」として持つということ
思い出グッズは、ただのモノ以上の存在です。
たとえば私にとってビビのドールは、
- 過去の自分を肯定してくれる存在
- 心が折れそうなとき支えになってくれる心の拠り所
- 「自分を支えてくれたものと共に生きる」感覚を思い出させてくれる象徴
でした。
思い出グッズを持つことは、「自分を支えてくれたものと共に生きる」感覚を与えてくれます。
INFJの「心理機能」という考え方
MBTIには「心理機能」という考え方があります。
これは人がどんな順番でどんな思考や感情を使って物事を理解し、決断するかを示すものです。
INFJの場合は主に次の4つの心理機能が特徴的です。
- Fe(外向的感情):周囲の人や状況との調和を大切にし、感情を軸に物事を捉える機能
- Ni(内向的直観):物事の意味や未来の可能性を深く考え、本質を見抜こうとする機能
- Ti(内向的思考):自分の中で論理的に整理し、納得できる答えを探す機能
- Te(外向的思考):現実的で効率的な行動を取るために外に向かって意思決定する機能
ここからは、私が思い出グッズを手放すまでにどのようにこれらの心理機能を使ったかを振り返ります。
災害と非常袋で気づいたこと
日本各地で地震が起こるたび、私は非常持ち出し用のリュックにMacBookとビビのアクションドールを入れて枕元に置いて寝ていました。
「もしもの時はこれだけを持って逃げる」と考えていたのです。
しかしある時、「本当にビビは生き延びるために必要なものだろうか?」と自問する瞬間が訪れました。
その問いに向き合ったとき、「もう自分の中にビビはいる。物として持ち続ける必要はない」と心から思え、手放す決断をすることができたのです。
INFJ的手放しの心理プロセス
- Fe:大切にしたい気持ち
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思い出を失いたくない、持ち続けたいという強い感情がありました。
- Ni:未来を考える
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「この子を持ち続ける意味は?」「災害時に持ち出せるのか?」と未来を想像していました。
- Ti:分析して整理する
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「今もビビは自分の中にいる」と理解し、物として残す必要はないと納得できました。
- Te:行動に移す
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非常用持ち出し品を見直し、「必要なものを優先しよう」と決断し行動に移しました。
感情と意味、論理が揃ったとき、自然に決断できたのです。
INFJにとって「手放し」とは
INFJにとって手放しは「忘れる」ことではなく「統合する」ことです。
感情と意味を受け入れ、自分の中に取り込むことで、物がなくても思いは残り続けます。
推しグッズを手放す人も「捨てた=想いを切り捨てた」ではないと伝えたいのです。
おわりに
あなたにも、どうしても手放せない思い出の品はありますか?
その物にどんな意味を感じていますか?
持ち続ける理由や、逆に手放す理由を考えたことがあるなら、ぜひ自分の心に問いかけてみてください。
物を通じて自分を見つめ直すことは、人生に大切な気づきを与えてくれるかもしれません。
ビビに「ありがとう」と伝えられたことで、私は次に進む勇気を持てました。
INFJ的な心の動きを通して思い出グッズを手放す流れを共有することで、誰かのグッズ整理に新しい視点を届けられたら嬉しいです。
ビビを通して学んだ「限りある時間をどう生きるか」というテーマは、これからも私の心の支えです。
ありがとう、ビビ。
私はもう大丈夫です。

